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不動岩 霊場
(ふどういわ)
高知県室戸市


『四国遍路の寺』によると、四国全体を回る大行道、室戸岬の岩や岬や山(西寺、金剛界)と洞窟(東寺、胎蔵界)をめぐる中行道があり、不動岩は行道岩と呼ばれて小行道が行われていたそうです。また、空海が行った修行(求聞持法)は室戸岬から行当岬まで一日一往復の行道(海岸線で約10km)、聖火を焚く(柴灯護摩の発祥)、真言を一日一万遍づつ唱える、これを百日間行うというものだったそうです。駐車料は無料です。


不動岩(岩山の呼称ではなく一帯を指した名称なのかもしれません)と不動堂 /「明治始めまでの西寺(金剛頂寺)は女人禁制で女の人は入山できず、ここで納経したので女人堂としてにぎわった」との案内がありました。

不動堂は2012年1月に改築されていました。建物の位置は同じです。海岸に下りる部分から不動堂の裏手までが新たに整備されました。


改築前の不動堂 / 風情があります。


新しく整備された不動堂の裏手の遊歩道


遊歩道より


改築前から整備されていた岩山方面の遊歩道


岩山に登る路の跡らしきものがありました。不動堂の裏手あたりを「空海修行の地」、岩山方面を「御厨」(みくりや)と案内表示されていましたが、海岸の岩場から岩山(のまわりから頂上)まで「空海修行の地」だと認識しています。


岩窟の手前にある祠


岩山の岩窟 / 案内表示の「御厨」(みくりや)からこちらで食事をとったり就寝されていたものと考えられます。


岩窟内から太平洋を望む


岩窟の内部



雄大な海と深山を彷彿させる風景を同時に体感することができます。