八栗寺
第85番
(やくりじ)
五剣山
奥之院
(ごけんざん)
香川県高松市
弘法大師が五剣山に登られて求聞寺法を修められたそうですが、入山が禁止されているため、仰ぎ見るだけの行程になりました。
五来氏によると本格的な辺路修行では五剣山から竹居観音を回ったようです。『四国遍路の寺には山のほうを金剛界とし、海のほうを胎蔵界とするという名づけ方があります。幸い八栗寺にはその伝承が残っていて、竹居観音を奥の院としてお参りしています。(中略)竹居観音の海で潮垢離(しおごり)をとって山をめぐる、めぐり終わったらまた潮垢離をとる、まためぐるという行道をしていたことが推定されるような場所であります。』(四国遍路の寺 上)
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八栗ケーブル / ほとんどの方がケーブルを利用されていました。ケーブル駅には無料の駐車場があります。
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ケーブルに並行して表参道が続いています。コンクリートの急坂は足への負担が大きいようです。バイクともに自動車は進入禁止です。ケーブル東側に県道145号がありますが、通行関係は確認していません。
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参道脇の沢は涸れていました。お迎え大師の案内には「弘法大師が修行でこの五剣山にたどり着いた折、岩間よりあふれる清水でのどをうるおしたと言う」とありました。自然環境が変わったようです。
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左から護摩堂(納経所)、歓喜天が祀られている聖天堂、本堂 / 行場でもある背後の五剣山が奥之院になります。
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大師堂およびケーブル駅方面 / 境内に出店がありました。
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大師堂
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中将坊堂 /
本堂の左手の石段を上ったところにあります。中将坊(ちゅうじょうぼう)とは天狗のことで大黒天の生まれ変わりだそうです。お堂の後部は岩にめり込んだような構造になっています。お堂内でお参りができます。神秘的な空間です。
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奉納された下駄
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中将坊礼拝法 / 中将坊のお参りの仕方が解説されていました。中将坊大権現のご真言は百編です。もちろん、この礼拝法に従ってお参りしました。
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奥之院である五剣山への(寺側からの)入山は落石危険のために禁止になっています。
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一ノ剣(一の峰) /
西側の峰です。断崖絶壁の上に弁財天の祠があるそうです。一ノ剣から回る場合は中将坊から登り、第一窟(五来氏によると求聞持窟だそうです)を通り、一ノ剣に登るそうです。
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二ノ剣(二の峰)(左)、三ノ剣(三の峰)(右) / 三ノ剣の峰の下の大きな洞窟の中に宝篋印塔(ほうきょういんとう)があるそうです。
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四ノ剣(四の峰)
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五ノ剣(五の峰) /
豪雨と地震により崩壊したそうです。崩壊前は一番高い峰だったそうです。下から見ると平ですが、頂上の両側は断崖で狭い道になっており、危険な行場だそうです。こちらの五ノ剣から行をはじめる回り方もあるそうです。