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鯖大師本坊 (八坂寺)別格第4番
(さばだいしほんぼう)
徳島県海陽町


<四国別格二十霊場>の公式サイトより
『お大師様がお四国をお開きに巡られた折、この地が霊地であることを悟り、御修行されました。ある朝通り掛かった馬子に積み荷の塩鯖を乞われましたが、口汚くののしられ、ことわられました。馬子が馬引坂まできた時、馬が急に苦しみだし、先ほどの坊様がお大師様と気づいた馬子は鯖を持っておわびし、馬の病気をなおしてくれるように頼みました。お大師様がお加持水を与えると馬はたちまち元気になり、お大師様は八坂八浜の法生島で塩鯖をお加持すると生きかえって泳いでいきました。そこで仏の心を起こした馬子は、この地に庵をたて古今来世まで人々の救いの霊場といたしました。鯖を三年絶ってご祈念すると願いごとがかない、病気がなおり、幸福になれるといつしか人々に、鯖大師と呼ばれているのです。』 (以上)

●「四国別格二十霊場」のサイト:
    http://www.bekkaku.com/?page_id=20

『四国遍路の寺』によると、鯖大師のもとは行基の話だったそうです。

  大坂や八坂坂中鯖ひとつ 行基にくれで馬の腹病む
  大坂や八坂坂中鯖ひとつ 行基にくれて馬の腹止む

そして、「峠には手向(たむけ)の神があります。峠を通るときに、そこの神様に何かをあげると安全に旅ができるといわれていました。手向でいちばん多いのは生飯(さば)です。」「生飯が鯖に間違えられて、魚の鯖と生飯が入れ代わったと考えてよいでしょう。」と述べられています。

「本堂に上がって礼拝してください」との案内がありましたが、雨具のままだったので今回は外からお参りしました。駐車料は無料です。



「弘法大師が八坂八浜の途中にある行基菩薩お手植えの松の下で一夜をあかした。」という松の何代目かの松のようです。



八坂八浜