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瓶ケ森線
(かめがもりせん)
高知県いの町・愛媛県西条市


石鎚スカイラインの終点(土小屋)から寒風山隧道(旧寒風山トンネル)に続く一車線の舗装路です。標高はおよそ1,400〜1,600mです。冬季は閉鎖されます(4月〜11月まで通行可)。対向車に注意してください。まったりと走りましょう。「ヤェー!」もお忘れなく。東(寒風山方面)から西(土小屋)方向に走る方が風景が冴えると思います。土小屋方面から走る場合は時々振り返ってみてください。

トイレは土小屋の駐車場、「よさこい峠」の茶屋の裏、寒風山側の出入口(寒風山隧道、高知県側)の駐車場にあります。土小屋〜よさこい峠が3km、よさこい峠〜寒風山側の出入口が24kmです。

白猪谷オートキャンプ場へは「よさこい峠」から県道40号を下ります(9km弱)。近隣の道の駅(木の香)は瓶ケ森線を経て国道194号を高知側に下ったところにあります。
※異なる撮影日で構成

関連するページ: 四国の行場めぐり > 石鎚山  瓶ケ森

(追記)クマの目撃情報があります。注意してください。

●「西条市」のサイト:(2014年5月)
  https://www.city.saijo.ehime.jp/soshiki/kanko/kumatyuui.html

●「ロストテクノロジ研究会」のサイト:(2016年8月)
  http://d.hatena.ne.jp/losttechnology/20160822/1471385629

●「クマ出没情報ブログ」のサイト:(2018年10月)
  http://sukeroku.blog55.fc2.com/blog-category-64.html


寒風山側の出入口のゲートにて / よさこい峠(左)〜 寒風山側の出入口(右)までのルートです。交通規制は解除されていました(2014年のGW)。瓶ケ森付近が崩落して通行できなかったようです。瓶ケ森線の愛称が「UFOライン」というのをはじめて知りました。


土小屋(つちごや 1,492m)/ 石鎚山登山の土小屋ルートの起点です。ルート(成就社・面河・土小屋など)のうち、登山者数が最も多いルートのようです。そのためか、連休時にはたいそうにぎわっていました。食堂、宿舎、休憩所、トイレ、駐車場が整っています。ここから東(左)が瓶ケ森線、西(右)が石鎚スカイライン(2車線)です。


石鎚神社・土小屋遥拝殿(つちごやようはいでん)


石鎚スカイライン側の駐車場 / こちらも満車でした。


土小屋から望む石鎚山(天狗岳 1,982m)


土小屋から瓶ケ森方面を望む


「よさこい峠」のよさこい茶屋 / 土小屋から3km。ここから県道40号を下って白猪谷キャンプ場へ9km弱、長沢(国道194号)まで27km。


よさこい茶屋の裏にあるトイレ


対向車に注意しながら「子持権現山(こもちごんげんやま)」近くにやってきました。太平洋を確認しようと南方を見やると、上空には今まで見た事のない一本線の虹が横たわっていました。「異次元」の空間にいるような錯覚に陥りそうになりました。(2014/05/04 11:00)。

当日は予定を変更。西条市から見上げた早朝の石鎚山に誘われて瓶ケ森線に入り、土小屋でUターン。瓶ケ森線を引き返す途上の出来事で幸運そのものでした。

帰宅後、サイトで確認すると虹ではなく「環水平アーク(かんすいへいアーク)」という光学現象でした。画像では淡い色合いですが、実際はもっと鮮やかな光の帯でした。


子持権現山と環水平アーク / コンパクトデジカメ+撮影技術の限界ですが、心に残るショットになりました。


せっかくなので記念写真を(子持権現山の登山口にて)。


子持権現山(1,677m)/ このあたりはカーブが続きます。


子持権現山へは 80mの鎖(中央の縦線)をたよりに登山(下山)するそうです。体力と技術が要求されるそうです。


瓶ヶ森(左)と子持権現山(右の岩山)/ よさこい峠方面の展望所から。大正14年に石土山石中寺派(せきちゅうじ)の信者600人により懸けられた七つの鎖場があるそうです。遠望ながら行者ルート(子持懸け・ホンガケ行)の厳しさが実感できます。



休憩所では石鎚山系を見渡すことができます。


瓶ケ森(1,896m)/ 瓶ケ森線から登山者の姿が見えます。行者ルートの七つの鎖場のうち、男山(おやま)直下にある最後の鎖場の先には石土権現が祀られているそうです。


自念子ノ頭(じねんごのかしら 1,702m)を振り返ったところ / 爽快な区間です。寒風山方面から土小屋方向に走るとこの風景に出会えます。 ※画像は合成しています


尾根の向こうが瀬戸内海側、手前が太平洋側です。


寒風山方面


ガスが出ると風景が一変します。太平洋側(南)より瀬戸内海側(北)に発生することが多いようです。


南斜面ですが、谷には残雪が残っていました(5月のGW)。


「ヤェー!」


アケボノツツジだそうです。上品な華やかさが心地よいです。群生はしていませんが道路脇で楽しむことができます。案内表示はありません。車数台が駐車できるスペースがあります。


右手に伊予富士(1,756m)が続くようです。


寒風山方面から撮影。


瓶ケ森線の出入口のゲート(駐車場より) / 石鎚山方面からは終点です。


ゲート前の駐車場 / こちらは休憩用の駐車場で登山者用の駐車場は右手の道路側にあります。

画像中央が寒風山隧道(旧寒風山トンネル、延長945m、1964年開通)で高知県と愛媛県の県境です。隧道を抜けて旧道を下ると愛媛県側の国道194号に出ます。旧道から国道194号にかけて自然の恵みの清水が落ちています。

右折して下ると高知県側の国道194号へ出ます。カーブの多い一車線の下り坂です。国道194号に出て右折したところが寒風山トンネル(延長5,432m、1999年開通、無料の一般道路では日本一の長さ)の出入口です。高知方面(道の駅・木の香)へは左折します。


駐車場のトイレ


寒風山の登山口


駐車場の展望所(屋根付き)より高知県側を望む / 標高は約1,100m(地理院の地図より)。新しい寒風山トンネルが開通する(1999年)まで、この峠を越えて人の往来や物資の輸送が行われていたそうです。