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弥谷寺 第71番
(いやだにじ)
獅子之岩屋 奥之院
(ししのいわや)
香川県三豊市
獅子之岩屋


裏参道(二輪は無料)が上の駐車場まで続いていますが、仁王門を通らないので下の駐車場(無料)から歩いた方がいいようです(帰宅後に確認)。

弥谷寺と求聞持について、五来氏は「弥谷は聖火の痕跡は見つかりませんが(略)弥谷山の頂上で火を焚けば航海者が目印にすることができたとおもいます。」「下に洞窟が二つあるので、それをめぐる行道があったはずです。行道の実践に加えて、一万遍の虚空蔵求聞持経の真言を唱え、修行を完成させたのです。」「本堂そのものが求聞持窟と呼ばれる洞窟です。」と述べられています。

大師堂にお参りして、時計回りに堂内の廊下を進むと奥之院の獅子之岩屋の正面に出ます。大師堂はコの字型の廊下が御本尊のまわりをめぐっていて、右手の入口側はごった返す納経所、左手は奥之院へ向う人、読経(正座)は廊下の一部にあたる狭いスペースで行います。集中力が試されることになります。

「仏たちが住む世界への入口といわれる水場の洞窟」は未確認です。


先ずは本堂を目指します。裏参道の駐車場からいきなりの階段になります。山の斜面に建立された各堂を石段でつなぐレイアウトになっています。


本堂 / いちばん高いところにあります。


本堂右の岩壁 / 1円玉が張り付けられていました。薬王寺(23番)の厄坂の足元に供えられた1円玉、前神寺(64番)の御瀧行場に(投げて)張り付けられた1円玉など、このようなお金の取り扱い方には個人的に違和感を感じました。お金の代わりになるものを使用すべきだと考えます。


磨崖仏(まがいぶつ)


本堂から大師堂へ / 心が揺さぶられる風景でした(背景は多宝塔)。


獅子之岩屋(左手)/ 大師堂の廊下を時計回りに進むと奥之院の獅子之岩屋の正面に出ます。


獅子之岩屋(正面)/ 岩屋では詳しい説明がなされています。


獅子之岩屋(右部分)/ 少年時の空海(真魚)は右手の経蔵から経典を取り出して勉強されていたそうです。


奥之院の岩窟(獅子之岩屋)と大師堂の建物が合体したかたちになっています。獅子之岩屋は丸い窓から明かりが取られています。


天霧峠から天霧八王山奥之院や虚空蔵寺への遍路道の入口 / 本堂下の水場の右側から入ります。


遍路道にて / 弥谷寺の歴代住職のお墓だそうです。


天霧峠への遍路道